京都市左京区にあります明治時代創業の、京都の老舗料理店、『京料理 山月』です。 料理は、文字通り「理を料る(ことわりをはかる)」ことだと考えております。 自然の理、人間の理、材料の理。 まず気温や天候によって、火加減や献立を考えます。 そして、お客様の体調や好み、気分を推しはかる必要があります。 これは、お客様の会話や食べ方から、さりげなく察知します。 一番重要なのは、使う材料の声を聞くことです。 魚なら「こういう海で泳いできたから、こんな使い方をしてくれ」と語りかけてきます。 その声に注意深く耳を傾けるのです。 私の仕事は、自然、人間、材料の間に入って、全てがうまく合うように仲介することだと 考えております。 是非、一度、そんな私のこだわりの料理を味わいに来て下さいませ。
かの文豪で美食家の谷崎潤一郎が、京都の中でも贔屓にしていたのが、この『京料理 山月』です。 「我といふ人の心はたゝひとり われより外に知る人ハなし 潤一郎(雪後庵)」 谷崎先生が熱海に行かれる直前に風呂敷に染めてくださったお言葉です。 山月の玄関に 飾っております。
平成二十二年 長月(九月) 割封蒸し 百合根、海老、茸を玉子豆腐に忍ばせ、すっきりとしただしをはりました。 透明感あふれるこの一椀、硝子器でお楽しみ下さい。